高齢化社会を迎えている日本。それに比例して孤独死の率も高くなってくることが予想されます。この記事は、高齢者にとって切り離せない孤独死の現状とそれに関わる原因。老若にも関わらず孤独死が増えてきている社会について。そして孤独死が気になる方へのアドバイスや特殊清掃業者という職業があるということをご紹介いたします。参考になりますのでぜひご一読ください。

 

 

 

1.孤独死が増えている、日本の高齢者の実情をご存知ですか?

1-1.独居老人を考える

 

年を召して、一人で暮らす独居老人。

独身のまま現在まで来られたか方もいらっしゃいますし、夫婦だけの住まいで愛する伴侶を失い、お一人で暮らすようになられた方々もいらっしゃいます。

 

現在のような高齢化社会になると、いつかは独りで暮らすことになる確率が高くなります。

 

 

1-2.なぜ、孤立してしまうのか

 

特に独りでお住まいの老人が陥りやすい傾向が、隣人や地域の方々との関係が築けなくなってくること。

高齢になると他人との関わりが煩わしくなり、進んで人との会話を臨もうとしない傾向が見られます。

 

その結果、周りに気づかれずに亡くなっている、ということが起きるのです。

 

 

高齢者、特にひとり暮らしの方に必要なこと、それは

・自分は周りや地域の一員だという意識を持つこと

・地域とつながるためには、人とのコミュニケーションを持つこと

 

これらは、高齢になってから行うことではなく、高齢になってからの自分のために、若いうちから心がけることです。

 

 

2.孤独死の特長とは

2-1.孤独死に男女差はある?

 

孤独死に陥る傾向に男性と女性差はあると思いますか。

実は8対2で、男性が圧倒的に多いのです。

実際は一人暮らしの率は女性が多いとされています。

では、なぜ孤独死は女性より男性が多いのでしょうか。

 

 

2-2.男性が孤独死になぜ陥りやすいのか

 

男性は、先の高齢者、特にひとり暮らしの方に必要なこと、にあるような周りとの関わりを持てない、持たない人が多いのが孤立の理由のひとつだと言われています。

女性は買い物の途中で井戸端会議、道でたまたま会ったら立ち話、という誰とでも気軽にコミュニケーションを取っています。

しかし、男性は女性と比べ、自ら進んでコミュニケーションを取る、という傾向は少ないようです。

 

 

2-3.人からの助けは要らない、自助の考えが強い男性

男性は高齢になればなるほど頑固になる傾向にあります。

その習性は、周囲の方々からの共助は必要とせず、自分一人の力で生きようとすることがますます強くなることにつながります。

それが最後には孤独死につながって行きます。

 

日本少額短期保険協会による「第5回孤独死現状レポート」 では孤独死の平均年齢は、男女ともに61歳とされています。

平均年齢が低いように感じますが、それは孤独死の割合が20~50代が4割、後の6割が高齢ということで平均値が下がられているのです。

 

つまり、60歳以下の年代層にも孤独死の可能性があるということです。

 

 

 

 

3.若い層の孤独死の原因とは

3-1.病死による原因と孤独化傾向

 

では、60歳以下の孤独死について考えます。

それらの層で一番の孤独死の死因は病死で、次いで自殺が多い傾向にあります。

 

出生動向基本調査:国立社会保障・人口問題研究所の調査によると、18歳から34歳の未婚者で一生結婚を望まない割合は全体の男性9.4%、女性6.8%という結果が出ており、その傾向は徐々に増加傾向にあるとのことです。

また一般的に離婚率も増加傾向にあります。

 

それを考えると、病気を抱えた未婚者の独身者や離婚で独りになった若い人が誰にも知られず死んでしまう、という現象もあるのです。

 

 

 

3-2.若い層における貧困

 

若い層の中には、貧困による孤独死も見受けられます。

このコロナ禍で会社の業績が上がらない、倒産したということで、収入が減る、絶たれるといったこともあります。

その結果、病気になっても病院に行けず独りで自宅療養を選んだり、将来を案じて自殺を選び、結果孤独死に至る場合があります。

 

 

 

3-3.パラサイト・シングル

 

また、親に寄生して生活する子供、パラサイト・シングルの増加も孤独死の原因としてあげられます。

彼らは、生活の全てを親に委ねています。

その親が高齢となり亡くなり、収入源が絶たれ、生活能力のないそれら子供はいずれは独りで死に至ってしまいます。

 

 

 

4.孤独死をいかに防ぐか

4-1.自治体による孤独死対策

 

では、孤独死をいかに防ぐことができるのかを考えてみましょう。

今、様々な自治体では孤独死対策のためのサービスを提供しています。

各自治体のホームページや、広報誌などで確認・把握しておきましょう。

 

またボランティア活動や、新聞・生協・宅配飲料の配達などが訪問時に安否確認のサービスも行っています。

それを利用することで、少しでも孤独死を早期発見することができます。

 

 

4-2.企業による、高齢者見守りサービスの利用

 

近年、電力やガス、セキュリティ会社が高齢者の見守りサービスを提供しています。

また、スマートフォンの見守りアプリや、家電やカメラの見守り機能。

 

今後も様々なサービス、機能が開発されます。

さまざまな情報を収集して日頃から情報収集しておきましょう。

 

 

 

5.孤独死現場には清掃が必要

5-1.遺体の傷みによる部屋の損傷

 

孤独死は周囲に気づかれず、長時間放置されたままの状態が多く、遺体の痛みが部屋の損傷につながります。

そこで登場するのが、特殊清掃業者です。

 

遺体から放たれる腐敗臭や体液。

害虫が発生する場合も多々あります。

それらを遺族で処理するのはほぼ困難です。

 

特殊な薬剤や技術を保有する特殊清掃業者ならしっかりと対処することが可能です。

 

また、遺品やゴミを整理、処分も必要です。それには遺品整理の業者への依頼をお薦めします。

ゴミの分別の知識やリサイクルもしっかり対応してもらえます。

このような時はプロは力強い味方です。

 

 

6.まとめ

 

今回、孤独死をテーマにしました。

高齢化社会となり、孤独死はますます私達の身近な問題になってきます。

清掃や事後処理、孤独死にはさまざまな事がついて回ります。

そこで、先述した特殊清掃業者が力強い味方となってくれますが、知識のない皆様がどの業者を選べばいいのか迷ってしまうことが現実です。

愛知県の特殊清掃業者の中からおすすめ3社をピックアップし、料金相場や特徴を比較した記事があります。
こちらも参考にして頂ければと思います。

「三重県の特殊清掃業者おすすめ3社」

「岐阜県の特殊清掃業者おすすめ3社」