愛知県で特殊清掃を探している方へ「料金や業者の選び方を解説」
特殊清掃とは何か?
「愛知県で特殊清掃を探しているんだけど、相場や良い業者が分からない・・・」
特殊清掃業界は、一般的にはまだまだ認知されていない業界で口コミやインターネットで調べても情報があまり見つかりません。また突然、特殊清掃現場に遭遇してしまっては、どうしたら良いのか分からないと戸惑ってしまいます。
そこで今回、特殊清掃とはどういったものかを下の4つの視点から解説していきたいと思います。
【特殊清掃について】 |
この記事を読めば、突然起こってしまった、もしもの時のために冷静に対応することができます。また現在、特殊清掃の業者選びでお困りの人もどういう基準で業者を選んでいけばよいのかの判断基準を知ることができます。
- 特殊清掃について有益で分かりやすく知ることができる
- どう行動すれば良いのかを具体的に提案が知りたい
という方は、ぜひお読みください。
特殊清掃とは何か?
まず、「特殊清掃とは何か?」ということについて解説させていただきます。
【特殊清掃とは】
老衰、事故や病気、自死などで孤独死された方の家の中を清掃すること |
孤独死は、一般的には高齢者が多いような印象を持っていると思います。
しかし、最近では以下の状況の方が増えており40代、50代の人で孤独死をされる場合も増加傾向にあります。
・一人暮らし
・熟年離婚
・晩婚化
ワンルームの部屋で亡くなられた場合、亡くなられるまでの弁当の食べかすやペットボトルなどの日常のごみが山積みになってしまっていることが多く見受けられます。
それらの一般的なゴミを片付けするとともに、孤独死をされた方の家特有の問題があります。
それは、亡くなられてからの時間にもよりますが、亡くなられた方がいたであろう周辺は、亡くなられた方の身体から出てきた血液や体液などで、汚れや臭いがついてしまっています。これらの汚れや臭いなどもすべて部屋をキレイにして元通りにして、他の人が生活できるようにしないといけません。
この元通りに戻すことを、専門的な言葉で、原状回復といいます。
【原状回復】
孤独死で亡くなられた方の家の汚れた場所をキレイにして、臭いを消す作業のこと |
そのため、通常の掃除のようにただ「目に見えるところをキレイにしてそれでおしまい」というわけにはいきません。
次に、少し掘り下げて以下についてお伝えさせていただきます。
● 孤独死とは
● 特殊清掃をする人は特殊清掃員 ● 特殊清掃は危険を伴います |
孤独死とは
まず、孤独死とは何かいうことをお伝えさせていただきます。
【孤独死とは】
事件性がなく、誰にも看取られることなく屋内で死亡し、死後2日以上経過してから発見されること |
これらは、法律やデータなどについては、まだハッキリとしたものがないのですが、日本の大きな問題であることは間違いありません。
孤独死で亡くなられている方は年間3,000件ほどだといわれていて、増加傾向にあります。
割合的には、どちらかというと、男性の方が多いといわれており、統計上でも女性の約3倍だといわれております。
結婚をしていて、夫婦で2人暮らしをされている家庭でも、女性の方が先に旅立たれた場合、男性はどうしても頼りにしていたパートナーがいなくなって、塞ぎこみになりがちです。こういう理由で、男性の孤独死をされている割合が多くなってしまいます。
政府も、孤立死防止対策(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000034189.html)として、対策を行っております。
特殊清掃とは、孤独死で人生の最期を迎えてしまった方のお手伝いをすることで、そのお手伝いをする人のことを特殊清掃員といいます。
特殊清掃をする人は特殊清掃員
特殊清掃の職務に当たっている人を、特殊清掃員と呼びます。
特殊清掃員の作業内容は、主に下記の通りです。
【特殊清掃員の作業内容】
● 清掃 ● 脱臭 ● 床切 ● 害虫駆除 |
順番に解説していきます。
清掃
清掃とは、一般ごみの処分に加え、家電や家具などの不用品を運びだし、汚れた部屋をキレイに清掃していきます。
依頼者が部屋に残して欲しいというものに関しては、マスキングなど養生を行ってから作業を進めます。また、感染症などの予防のために清掃に入る前には部屋の消毒を行います。
脱臭
ここでいう脱臭とは、孤独死てから経過時間が経ってしまっている場合、亡くなられた方の身体から血液や体液が出てきてしまい、腐敗が進んできてしまっています。
そういう状況になると、臭いもきつくなるので臭いがなくなるように壁や床に染み付いた血液や体液などを特殊な洗剤で取り除いていきます。
臭いは、消臭剤などでは完全になくならないため、臭いの元になる成分を薬剤や機材を使って分解させていきます。
床切
脱臭を進めていく中で、亡くなってから何か月も経ってしまっていると、床下まで血液や体液がしみ込んでいる場合があります。
そういう場合のフローリングや畳をはがして裏側もキレイにして脱臭する作業のことをいいます。
害虫駆除
死後時間が経過すればするほど、臭いがきつくなって、ハエやウジ、ゴキブリなどが大量発生してしまいます。害虫は、卵をどんどん産んで繁殖してしまうため、増えないようにしっかりと元から駆除を行います。
特殊清掃をするのは、それなりに知識も経験はもちろん、特殊な道具も必要になってきますし、危険も伴います。
特殊清掃は危険を伴います
特殊清掃は主に次のような危険を伴います。
● 熱中症
● 様々な感染症 ● 精神的な病気 |
これらのことを順番に解説していきます。
熱中症
特殊清掃はその特殊な作業現場なので、どのような状況でも防護服を脱ぐことができません。どんなに熱い真夏でも完全防備の防護服で護らないといけないためです。そのため、熱中症の危険を伴います。
なぜ、防護服を着ないといけないのかは、次の様々な感染症のところでご説明させていただきます。
様々な感染症
感染症に関しては、たくさんの感染症の危険がありますが、たとえばB型肝炎。
B型肝炎・・・
肝臓に感染して炎症かっこ肝炎を起こします肝炎が持続すると慢性肝炎から肝硬変さらには 肝癌肝細胞癌のこと |
B型肝炎は、世界的に約3億5千万人の人が感染しているといわれ、そのうち日本では約130万人から150万人感染しているといわれています。これは日本人のおよそ100人に1人が感染しているということになります。
B型肝炎の感染方法はウイルスが含まれる感染者の血液、体液が、他の人の体に入り込むことで起こってしまいます。
そのため、特殊清掃現場は、亡くなられた方自体は目にすることはないのですが、残された血液や体液をキレイにしていかないといけないので、B型肝炎の感染のリスクがとても高いといわれています。
また、最近は新型コロナウイルス感染症で亡くなられる孤独死の方もいらっしゃります。
特殊清掃員は作業に入る現場について
- 孤独死なのか自殺してしまったのか
- それとも他殺なのか
など、色々な現場がありますが、なぜ亡くなってしまったのかという理由を知らないケース、知らせてくれないケースでの作業がほとんどです。
これは、特殊清掃員を雇っている会社としては、従業員の安全のために事前に自分たちの身を守る意味合いでも死因は聞いているのですが、必ず答えてくれるわけではありません。
人間の血液や体液も取り扱うため、先ほどのB型肝炎もそうですが、新型コロナウイルス感染症の感染リスクも高くなってきます。
精神的な病気
特殊清掃の現場は、特殊な状況ですので精神的にも不安定になりやすいです。
しかし、このあたりの問題は管理会社がきちんとケアしているところもあります。また、その志を持って職務に当たっている人が多いため、全員が全員、精神的な病気になるとは限りません。
実際起きてしまったら何をすればよいのか
次に、「実際起きてしまったら何をすればよいのか」という孤独死の発見についてです。
孤独死が実際起きてしまったら、警察に通報しましょう。
実際起きてしまって孤独死を発見してしまったら、警察に通報しましょう |
亡くなられてからの時間が経っていると、まず孤独死を発見してしまう前にその異臭に気づくはずです。
いわゆる腐敗臭という臭いです。
説明はなかなか難しいのですが、鼻にツーンと来る、一度臭いを嗅いでしまえば、忘れられなくなる、そのような臭いです。
人間の身体は、ほぼ油でできているので、その油が腐ってしまうとすごい異臭を放ちます。もし、自分の家族がそういう状況になったとしても、落ち着いて対応していきましょう。
もし「変だな」という臭いがしていると警察に通報しましょう。
料金はどれくらいか?(特殊清掃費用)
次に、「料金はどれくらいか?」の特殊清掃の費用について解説していきます。
結論から言うと、特殊清掃の費用の相場は、10万円から50万円だといわれています。
【愛知県の特殊清掃の費用の相場】
10万円~50万円(清掃・脱臭・床切・害虫駆除) 安くて10万円、高くて50万円くらいまで |
この金額は、
- 清掃
- 脱臭
- 床切
- 害虫駆除
の作業のみの費用で、これに加え遺品整理や粗大ごみの回収などを行えば、この金額よりも高くなる可能性がありますので、ご注意ください。また、どこまで回復させるかによっても金額が変わってきます。
次に、これらのことを順番に解説していきます。
● 見積もり方法
● 費用が安い場合 ● 費用が高い場合 ● 臭いに関してのトラブル |
見積もり方法
業者によっては、見積もりの方法も当然異なります。
主に、
- 広さ
- 間取り
によって金額が変わってきます。
【見積もり方法】
見積もり方法は、業者によって広さや間取りによって変わってくる |
例えば、遺品整理はなしで、特殊清掃のみの場合、現場に応じて広さ1㎡あたりでいくらとか1部屋だったら5万円とかという感じです。
業者によって料金の出し方が違いますが、作業量や部屋の広さ、どこまで回復させるかによって料金は変わってきます。
費用が安い場合
費用が安くなるケースを挙げると、
【費用が安い場合】
● 亡くなられてから日数があまり経っていない ● 腐敗が進んでいない ● 劣化がない状態 ● 玄関を開けた時にあまり目立った臭いがない |
こういう場合は、業者の作業が少なくなりますので、結果的には費用が安くなります。
理由としては、
- 脱臭費はかけなくてよくなる
- 強力な洗剤を使わなくても汚れを落とせる
などの理由で、費用が安くなってきます。
費用が高くなる場合
逆に費用が高くなるケースを挙げていくと、
【費用が高くなる場合】
● 亡くなられてから日数が何か月も経ってしまっている ● 腐敗が進んでいる ● 劣化がひどい ● 部屋を開けっ放しで亡くなられている |
こういう場合は、業者の作業量が多くなりますので、費用が高くなってしまいます。
現状がひどい場合や部屋全体に悪臭が拡散している場合には、作業範囲・作業時間・作業内容が増えるため、料金がどうしても高くなる傾向にあります。
特に、部屋の扉が開いてしまっていて、他の部屋の扉も開いていた場合、家全体に臭いが付着している可能性も高いので、業者の作業量も必然的に多くなってしまいます。
実際に、完全に臭いをとろうと思えば、床や壁の張替えも必要になってきます。
現実的に難しければ、いくら強力な洗剤を使おうが、脱臭作業をしようが作業にも限界があります。
亡くなられてから3、4週間、2、3か月経ってしまうと下まで体液が染み込んでしまってる可能性があります。そういう場合には、たとえ表面をキレイに掃除したとしても裏側に臭いの元が残ってるので改善とはいえません。
そういう理由から、脱臭を行う部屋の数や広さによって、手間も時間もかかってしまうので、費用が高くなってしまう傾向にあります。
費用を安くする方法
「特殊清掃の費用を何とか抑えたい・・・」
そう考えると、特殊清掃の紹介業者やまとめサイトのウェブページなどで、ついつい探してしまいがちです。できれば、直接、業者の方に問合せを行ってください。
【費用を安くする方法】
直接、業者の方にお願い・問い合わせをすること |
具体的にいうと、ホームページなどにある連絡先、お問合せから直接連絡してください。紹介業者やまとめサイトなどを通して、探しているとどうしても紹介料などが発生してしまいます。
まとめサイトで、よさそうだと感じた業者であっても、もう一度、会社名などで検索しなおしてホームページを探してみましょう。
直接、業者に依頼すれば、純粋な作業の費用だけで抑えられるようになりますよ。
自分で良い業者の判断できない場合のみ、紹介サイトを利用するとよいでしょう。
(良い業者の見分け方を、業者をどう選べばよいのか?で解説させていただいております)
臭いに関してのトラブル
特殊清掃をお願いするにあたってよくトラブルになるのが、「臭い」です。
【特殊清掃のトラブル】
匂いが戻ってきてしまったというトラブルが多い |
臭いに関してのトラブルが、本当に多くあります。
業者によっては、ただ「目に見えるところをキレイにしてそれでおしまい」で、あとはオゾン脱臭機をかけて終わらせている業者もいるようです。
ケースバイケースですが、それだけだと表面のみ掃除されているので、裏側や内側などに残っている臭いの元を除去できていません。本来でしたら、裏側や内側もキレイにすべきです。
そこまで作業を丁寧に行っても、100%キレイに臭いがしなくなるかといえば、それも難しいです。最終的には、リフォームをしてその材ごと変えないといけません。
現実的に、そこまではできないという場合もありますので、きちんと良い業者を見極める必要が出てくるのです。
【臭いのトラブルの対処法】
業者の方をきちんと選ぶことが大切 |
たとえば、脱臭を行ったところの保証をしてくれる業者もあります。
あと、方法として長期間、脱臭作業をしてくれる業者もいます。
「安くしてくれる業者に特殊清掃をしてもらったけど、臭いがとれなかった・・・」
トラブルを回避するためには、良い業者を選ぶようにしましょう。
次に、そういう良い業者の見極め方についてお伝えさせていただきます。
特殊業者をどう選べばよいのか?
最後に「業者をどう選べばよいのか?」ということですが、特殊清掃の選び方って、そもそも経験がないとなかなか分かりません。また、費用も決して安くないので、気軽にお願いもしにくいものです。
そこで、今回ご紹介する下のようなポイントが良い業者の見極めるポイントです。
【良い業者の見極めるポイント】
①きちんと名刺を渡してくれるか ②ちゃんとホームページがあるのか ③礼儀正しいか |
こういうポイントをみていくと、自然と良い業者の方と出逢うことができます。
順番に解説していかせていただきます。
①きちんと名刺を渡してくれるか
まずは、きちんと名刺を渡してくれると安心できます。
住所や会社名などきちん情報を確認できるのは、もちろんのこと、きちんとした名乗れるだけの、自信や経験があるわけですので、お願いする側から考えても安心できますよね。
②ちゃんとホームページがあるのか
ちゃんとホームページで取引先などを明らかにしているかも大切なポイントです。
中には、広告だけ出されている会社でもホームページがない会社もあります。そもそも、ホームページがなければ存在自体も調べようがありません。
このホームページを見て、
- 実際に更新されているか
- どのような作業内容なのか
- 料金についてはどう明示されているのか
など、書かれているかがポイントです。
それと同時に大切なことが、「取引先の記載があるか」です。
大きい会社ですと、特殊清掃業の作業の一連の流れをすべて自社で完結できますが、なかなかできないものです。
たとえば、リフォームです。
従業員は、必要最低限の大工として技術は身に付けています。
しかし、床をはがして元通りにするということ一つとってみても、すべての従業員ができるようにするのは難しいので、外注して取引先の業者に依頼する場合が多いです。
そういう業者名がきちんと記載しているかを調べてみるだけでも、よい参考になってきますよ。
ちなみに、リフォームなどをお願いするときも、業者がどこまで作業を行うことができるかを明示されているかもチェック出来たら良いでしょう。
③礼儀正しいか
礼儀正しいと自然と「この人に頼んでよいか」と思ってしまいますね。
社会人ですので、最低限の礼儀は身に付けないといけませんが、特殊清掃に携わっている人は、当然、孤独死をされた方のご遺族とも接する機会が多くあります。
そういう場面で、ご遺族の方と接するわけなので、最低限の気遣いができないといけません。これは言葉で説明しても難しいですので、自分と接してくれる業者の人がカンジが良かったら問題ないでしょう。
業者を探す時間がなかなかとれない場合
また、実際に特殊清掃が必要になった際はスピードも求められるため、「なかなか業者選びに時間がさけない!」というのも確かな現状です。
そういったご依頼者に向けたサービスもあるため、そちらを利用するのも1つのポイントです。
特殊清掃の相談所
【サービス内容】
無料で利用でき、特殊清掃や遺品整理の相談から状況に適した業者を紹介するサービス
【ポイント】
・愛知県、岐阜県、三重県の東海圏を対象とした地域密着型なので信頼感◎
・完全相談無料なので費用負担なし!
・事前に厳正審査しているために優良会社を探す手間が省ける
・24時間対応で専門の相談員がいるため安心
【サイト】
https://tokusyu-seiso.com/
まとめ
以上、少し長文になりましたので内容をまとめさせていただきます。
①特殊清掃とは何か?
⇒老衰、事故や病気、自死などで孤独死された方の家の中を清掃すること ②実際起きてしまったら何をすればよいのか ⇒実際起きてしまって孤独死を発見してしまったら、警察に通報しましょう ③料金はどれくらいか? ⇒【特殊清掃の費用の相場】 10万円~50万円(清掃・脱臭・床切・害虫駆除) ④業者をどう選べばよいのか? ⇒【良い業者の見極めるポイント】 ・きちんと名刺を渡してくれるか ・ちゃんとホームページがあるのか ・礼儀正しいか |
いかがだったでしょうか。
いつか人は亡くなってしまいます。もし、ご家族の方がもしもの時に、孤独死をされていることを知ったときは、自分自身の後悔の念でいっぱいになるかもしれません。
しかし、自分を責めてはいけません。亡くなったご家族の方が住んでいた場所をキレイにして、少しでも安心して旅立たれることができるようにしてあげればと願っております。
そういう意味でも、愛知県で特殊清掃を探している方が良い業者の方とめぐり合って、納得のいく形になっていってほしいです。
お読みいただきありがとうございました。
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