【愛知県版】特殊清掃を頼むメリット/デメリットや事故物件について
目次
特殊清掃とは
特殊清掃とは、あらゆる事情で人が住めなくなった部屋を清掃し、また住めるようにする仕事です。
たとえば、人が亡くなった痕跡や腐敗臭が残っていたり、台風や水害などでダメージを受けたり。
そのままでは居住に向かない部屋も、特殊清掃を施すことでまた問題なく住めるようになるのです。
○現代社会には欠かせない特殊清掃
少子高齢化が進む日本では、単身世帯が年々増えています。これにより、自宅でひっそりと亡くなった人がしばらく発見されないというケースが少なくないのです。
また、大雨や洪水、台風などの水害で床上浸水した場合、通常の清掃では追いつきません。水や泥をかき出したり、家具や家電を運び出したりと、大変な重労働が必要になるでしょう。
そういった際に求められるのが、部屋の汚損を回復し、居住可能な状態へと復帰させることのできる特殊清掃なのです。
○特殊清掃とハウスクリーニングの違い
部屋をキレイにする仕事といえば、一般的にまず思い浮かぶのがハウスクリーニングです。
しかしCMでもよく目にするハウスクリーニングは、身近なぶん、業務内容もとても日常的なもの。
たとえばキッチンやお風呂などの水周りの掃除、カビや油汚れの除去、エアコンのクリーニングなどです。その結果としてにおいが消えることはあっても、においの除去や強力な消毒を目的とした作業は行いません。
それに対して特殊清掃は、腐敗した遺体などから発生する特殊なにおいを除去したり、それにともなう消毒を行ったりするのです。加えて、血痕など、通常の清掃では落ちない汚れをキレイにしたり、害虫や害獣の駆除を行ったりすることもあります。
つまり、通常の生活を送る中でたまった汚れを落とすのがハウスクリーニング。
過去に事件や事故、自殺、孤独死があったり、水害や火災に遭ったり、ゴミ屋敷と呼ばれるような特殊な状態になったりした部屋を普通に住めるようにするのが特殊清掃なのです。
特殊清掃のメリットとデメリットとは
もう住めないだろうという部屋を居住可能にできること自体、特殊清掃の大きなメリットだといえるでしょう。
しかし、特殊清掃のメリットはそれだけではありません。
○特殊清掃を頼むメリット
・片付くまでに時間がかからない
人が亡くなった場合や、なんらかの災害に巻き込まれた場合、いろいろな手続きが必要になります。
そのため、片付ける時間がなかなかとれない上に、いざ片付けに着手してもその特殊な汚れ具合から作業はまずはかどらないでしょう。
その点、特殊清掃であれば、豊富な知識と経験、専門の薬剤により短期間での清掃が可能です。
・強力な消臭
特殊清掃が必要な現場では、強烈な異臭がすることが多いです。
とくに、人が亡くなった場合、たんぱく質やアンモニアを主成分とする腐敗臭が発生し、通常の消臭作業ではまるで効果がありません。
これらは、特殊清掃で使用する専用の薬剤により除去することが可能です。
・害虫駆除
人が亡くなってから時間が経った場合や、ゴミ屋敷、浸水した部屋などでは、ウジ、ハエ、ゴキブリ、シロアリ、キクイムシなどの害虫が発生することが珍しくありません。これらの害虫は、遺体やゴミなどの発生源を取り除いたあとも残ることが多いのです。
とくにシロアリ、キクイムシは柱や床といった家の土台にダメージを与えかねないので、一刻も早い確実な駆除が必要になります。
特殊清掃であれば、それら害虫の駆除も迅速に対応が可能です。
○特殊清掃のデメリット
さまざまなメリットがある特殊清掃ですが、あえてデメリットをあげるとすれば、料金が高くなる可能性があるというところです。
たとえば人が亡くなった部屋では、遺体が発見されるまでにかかった時間によってにおいや害虫の量、部屋の痛みが変わるので、それに合わせて料金も変動します。ゴミ屋敷も同様です。
とくに夏季や梅雨期では、一週間の違いが数万円の違いになることも少なくありません。
とはいえ、料金が高くなるのは、それだけ手間や必要な薬剤等が増えるから。結果として、部屋の状態は居住可能にまで回復しますから、やはり特殊清掃を頼むに越したことはないでしょう。
特殊清掃Q&A
・特殊清掃を頼むつもりの部屋に入ってもいいですか?
特殊清掃が必要となる部屋は、目に見えない部分まで菌などによる汚染が広がっていることが多いです。
そのため、どうしても必要な場合を除き、立ち入りは避けてください。また、必要があって入室する際も、マスクや手袋を必ず着用してください。
・特殊清掃の実施時には立会いが必要ですか?
立会いは見積もり時と終了時にお願いしているため、当日の立会いは不要です。
もしも当日の立会いをご希望される場合は、見積もり時にお尋ねください。
・特殊清掃の実施日に用意しておくものはありますか?
必要なものはすべて準備していますので、ご依頼者様側での用意は必要ありません。
・特殊清掃の実施を近隣に通知する必要はありますか?
ご依頼者様側による通知は不要です。必要な状況であれば、事前にお知らせいたします。
・特殊清掃に必要な日数や金額はどれくらいですか?
日数と料金は、特殊清掃を行う部屋の状態・広さ・においの有無などによって変わります。
ただし、合計金額は見積もり時にお伝えし、オプションを追加しない限り変わることはありません。
・部屋のリフォームや解体が必要になることはありますか?
解体することはまずありませんが、部屋の状態によっては一部リフォームの必要が出てきます。
その場合は見積もり時にご説明し、料金の提示を行います。
特殊清掃が必要な場合の業者の選び方
特殊清掃が必要となっても、どのタイミングで依頼すればいいのかわからないという人も多いでしょう。
基本的には、必要を感じた時点で問い合わせたり、申し込んだりすれば大丈夫です。
ただし、孤独死の場合は、遺体が警察、もしくは葬儀社に送られたタイミングで特殊清掃業者に連絡するのがいいでしょう。部屋の状況次第ではリフォーム業者の手配も行われるので、その後に控えている葬儀の準備や行政手続き、相続関連、銀行等の口座解約などの必要事項に専念できます。
特殊清掃業者によっては、相続や手続きで必要になる司法書士や行政書士を紹介してくれる場合もあります。
○特殊清掃業者の選び方
特殊清掃に限らず、業者を選ぶとなるとどうしても目がいきがちなのが料金。
たしかに安価なのに越したことはありませんが、それは作業がきちんと行われればの話です。
特殊清掃業者を選ぶときには、以下3点とアフターフォローの充実度に注目しましょう。
1・見積もりが明瞭であるかどうか
特殊清掃は、状況や広さによって価格が変わるのが普通です。
悪徳業者の中には、最初に安い値段を示しておき、あとからいろいろな名目で追加料金をとるところもあるのです。
特殊清掃を頼む際には、見積もりが明確であること、後から同意なしに追加される料金がないことをきちんと確認しておきましょう。
2・特殊清掃に対する知識や経験が豊富かどうか
特殊清掃は、現場をみてもっとも効果的な清掃を施したり、薬品を選んだりしなければなりません。それらは、知識と経験により積み重ねていくしかないのです。
つまり、完全に部屋を回復させられるかどうかは、知識と経験の量によるということ。
業者のサイトや口コミなどを参考にして、その業者にどれだけの経験と実績があるのかをチェックしましょう。
3・廃棄物に関する許可の有無
特殊清掃では、どうしても通常量ではないほどのゴミや、産業廃棄物に分類される処分品が出ます。
それらを適切に処理することのできる業者かどうかは、業者選びのもっとも大事なポイントの一つだといえるでしょう。
廃棄物に関する許可とは、「産業廃棄物収集運搬業許可」、もしくは「一般廃棄物収集運搬業許可」です。
これらを取得している業者はサイトや広告に掲示してありますので、事前に確認しておいてください。
また、許可をもたない業者に不要品の処分を依頼すること自体は違法ではありませんが、遺品がリサイクルショップに流れたり、不法投棄されたりということもありますので、やはり許可を得ている業者に依頼するに越したことはないでしょう。
特殊清掃関連情報
○事故物件とは
前入居者がなんらかの事情で亡くなった部屋……そういう印象が強い事故物件ですが、実は法的な定義があるわけではありません。
一般的には、物理的、もしくは心理的に瑕疵がある物件のことを総じて事故物件ということが多いです。
・物理的瑕疵物件
雨漏りがしたり、シロアリがいたりする物件。継続した居住は困難です。
・心理的瑕疵物件
事件や事故、自殺があった物件。ケースによっては、死亡者がいなくても事故物件と呼ばれます。
○部屋の借主と保証人
賃貸住宅で借主が亡くなった場合、保証人はそれまでの賃料、加えて部屋の原状回復に必要な賠償義務を負わなくてはなりません。
まとめ
ネットで特殊清掃業者を検索すると、数多くの業者がヒットします。
しかし、特殊清掃は日常的にあまり接する機会のあるものではないため、いざ必要となった際にどこに頼めばいいのかわからず、困ってしまうでしょう。
各業者のサイトや口コミを見ればあるていどのことはわかるものの、信憑性の有無を確かめられるほど、情報を深掘りできる余裕はない状態であることもよくわかります。
愛知県の特殊清掃会社おすすめ3社を徹底比較した記事があります。
記事はこちら
また、できればいきなりどこかに依頼するのではなく、数社の合い見積もりをとりたいところ。
とはいえ、複数の業者とやり取りをするのは労力が必要ですし、なにより時間がかかります。
そういった問題を解決するために生まれたのが、「特殊清掃の相談所」です。
いくつもの基準をクリアした優良業者の中から、もっとも部屋の状況に適した業者をご紹介するので、ご依頼者様の負担を最低限まで減らすことができます。
特殊清掃の相談所
【サービス内容】
無料で利用でき、特殊清掃や遺品整理の相談から状況に適した業者を紹介するサービス
【ポイント】
・愛知県、岐阜県、三重県の東海圏を対象とした地域密着型なので信頼感◎
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